トレンドマイクロからのメールであると偽って不正プログラムを添付し、受信者にファイルを開かせることでコンピュータへの感染を狙う日本語のメールが配信されていることを確認しています。返信を装う添付ファイル付きメールには十分に注意してください。
また、ネット詐欺が一向に衰える気配を見せません。偽の通知やメッセージからフィッシングサイトに誘導する手口は日々巧妙化しています。ネット詐欺に引っかからないための自衛策と、詐欺サイトに遭遇してしまったかもと感じたときの対処法をご紹介します。
実際に確認されているメール例と対処方法については以下のページをご参照ください。
- メールやSMS、SNSのURLリンク、ネット広告を安易に開かない
実在する企業やよく知った相手が差出人でも、何らかの理由をつけてURLリンクやダウンロードページに誘導したり、電話をかけさせようとしたりする通知は、あなたをだますためにサイバー犯罪者が送りつけたものかもしれません。
TwitterやFacebook、YouTubeなどのSNSではセキュリティ対策製品やオフィス機器などの問合せ窓口のフリをして「技術的な悩みを解決する」といった文言とURLリンクを投稿し、そこからサポート詐欺サイトへ誘導する手口も確認されています。たとえ、正規のWebサイトに表示された広告のリンクでも不用意にクリックしないでください。
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OSやアプリ、セキュリティソフトを常に最新の状態にして利用する
サイバー犯罪者はOS(オペレーティングシステム)やスマートフォンのアプリの脆弱性を悪用することがあります。脆弱性を放置しないためにもOSやアプリは最新の状態を保ちましょう。
またセキュリティソフトやアプリは、ネット詐欺被害の発端となる偽のメッセージや、不正サイトへのアクセスを未然に防いでくれる場合があります。最新の脅威に対抗するため、セキュリティソフトやセキュリティアプリは最新の状態に保ちましょう。
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メールの添付ファイルを安易に開かない
添付ファイルを不用意に実行しないようにしてください。WordやExcelなどのファイルでも不正なマクロが含まれていることがあります。実行されると最終的に不正なファイルをダウンロードし、パソコンに感染させます。
ただし、現在のMicrosoft Officeの標準設定ではマクロは無効になっているため、「コンテンツの有効化」ボタンをクリックしない限り、実行されることはありません。
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ネット詐欺の手口を知る
ネット詐欺の手口は日々巧妙化しています。普段からセキュリティ関連団体などが発表する注意喚起情報に目を通し、ネット詐欺の手口や狙いを知ることでだまされるリスクを軽減できます。注意喚起情報発信用の公式SNSアカウントをフォローし、セキュリティ情報を自動的に入手できるようにしておくことをおすすめします。
念のため、ご利用のセキュリティソフトやアプリを最新の状態にした上でフルスキャンを実施することをおすすめします。不安な場合はトレンドマイクロのサポート窓口までご相談ください。