フリー Wi-Fi に潜む危険性と安全に利用するためのセキュリティ対策についてご案内します。
フリー Wi-Fi とは
フリー Wi-Fi (フリー ワイファイ) とは、誰でも無料でスマホやタブレットなどをインターネットに接続できるサービスです。カフェやレストラン、駅や空港など、さまざまな場所で提供されています。
フリー Wi-Fi があれば、外出先でも気軽にインターネットを利用することができます。また、スマホでフリー Wi-Fi を利用する場合、データ通信量を節約できるメリットもあります。
フリー Wi-Fi に潜む危険性
無料で気軽に利用できるフリー Wi-Fi ですが、以下のような安全性の低いものが存在します。
- 通信が暗号化されていない Wi-Fi
- なりすましアクセスポイント (偽の Wi-Fi)
- セキュリティが不十分なネットワーク
通信が暗号化されていない Wi-Fi
暗号化とは、第三者に内容が分からないように、通信を加工して保護することです。フリー Wi-Fi には通信内容が暗号化されていない、もしくは暗号化が不十分なものがあります。
通信内容が暗号化で保護されていない場合、閲覧している Web サイトの URL やメールの内容などが、悪意のある第三者に覗き見される可能性があります。
なりすましアクセスポイント (偽 Wi-Fi)
正規のフリー Wi-Fi と同じまたはよく似た名前を使って、本物のフリー Wi-Fi に偽装した Wi-Fi が存在します。
悪意のある第三者はなりすましアクセスポイントを利用して Wi-Fi の利用者を偽サイトへ誘導し、利用者に個人情報を入力させたり、マルウェアなどをダウンロードさせたりすることがあります。
セキュリティが不十分なネットワーク
暗号化で保護されているフリー Wi-Fi でも、Wi-Fi を設置しているネットワークのセキュリティが不十分な場合があります。
安全性が不十分なネットワークを利用してしまうと、悪意のある第三者から攻撃を受けることもあります。
安全性の低いフリー Wi-Fi を利用してしまうリスク
危険なフリー Wi-Fi を利用してしまうと、以下のリスクが考えられます。
- メールや SNS などの通信内容が漏れてしまう
- サイトやサービスのログイン情報 (ID やパスワード) が盗まれる
- クレジットカード情報や口座情報が盗まれる
- ウイルスに感染する
フリー Wi-Fi のリスクを含め、以下のリンクからスマホを利用している際の脅威を体験することができます。
フリー Wi-Fi を安全に利用するためセキュリティ対策
個人情報漏えいなどの被害を避けるために、フリー Wi-Fi を安全に利用するための対策をご案内します。
- 接続しようとしているフリー Wi-Fi を確認する
- 安全性の低いフリー Wi-Fi を利用しない
- 個人情報の入力を控える
- 使わない時は Wi-Fi を切っておく
- 「https」から始まるサイトだけ利用する
- セキュリティ対策アプリを導入する
接続しようとしているフリー Wi-Fi を確認する
フリー Wi-Fi に接続する前に、近くに掲示されているステッカーなとで、誰が提供しているどのようなサービスなのかを確認します。
案内された Wi-Fi の名前と、接続しようとする Wi-Fi の名前が異なっているなど、提供者が不明のものや不審と感じるものには接続しないように注意します。
安全性の低いフリー Wi-Fi を利用しない
Wi-Fi の一覧画面で鍵のマークがついていないものが暗号化されていない Wi-Fi です。iPhone、Android を問わず、フリー Wi-Fi に接続する時は、鍵のマークがついている Wi-Fi を利用しましょう。
鍵マークは、お使いの機種によって異なります。
また、iPhone の場合は、セキュリティの弱い Wi-Fi に「安全性の低いセキュリティ」というメッセージが表示されます。接続している Wi-Fi にこのメッセージが表示されている場合、その Wi-Fi を利用しないようにしましょう。
Android の場合は、接続している Wi-Fi をタップすることで Wi-Fi の安全性を確認することができます。「セキュリティ」に「WPA / WEP /なし」と表示されている場合、Wi-Fi の暗号化方式が古いため、その Wi-Fi を利用しないようにしましよう。
機種や OS のバージョンによって、確認手順や画面が異なります。詳細な確認方法についてご不明な場合は、デバイスのメーカーやお近くの携帯ショップにお問い合わせください。
個人情報の入力を控える
フリー Wi-Fi は誰でも利用できるもののため、暗号化で保護されていても安全とは言えません。
個人情報を守るために、フリー Wi-Fi を利用している時は、ID やパスワード、クレジットカードなどの個人情報を入力せずに、Web の閲覧程度にとどめることを推奨します。
使わない時は Wi-Fi を切っておく
Wi-Fi 設定をオンにすると、スマホが自動的に以前接続したことのある Wi-Fi に接続します。
外出中に知らないうちにフリー Wi-Fi に接続してしまうと、個人情報を盗まれる可能性があるため、Wi-Fi を使用しない時には、Wi-Fi をオフにすることがおすすめです。
「https」から始まるサイトのみ利用する
「https」から始まるサイトでは、通信内容が暗号化で保護されています。
通信が暗号化されていない場合、Safari / Chrome 上部の URL で警告/アイコンが表示されます。安全に Web サイトを閲覧するために、警告/アイコンが表示されているサイトを利用しないようにしましょう。
Safari
Chrome
セキュリティ対策アプリを導入する
スマホやタブレットにセキュリティ対策アプリのフリーWi-Fiプロテクションを導入することで、フリー Wi-Fi 接続時に、Wi-Fi の安全性をチェックすることがきます。
危険な Wi-Fi の場合は、VPN により通信を暗号化して盗み見や個人情報の漏えいを防ぎます。
関連リンク
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