Amazon を装った迷惑メールの実例や対処法などをご紹介します。
Amazon を装う迷惑メールが届く理由と送信者の目的
Amazon を装うメールは、フィッシング詐欺の手口として使われることが多いです。メールの受信者から Amazon のアカウント情報 (ID・パスワード) やクレジットカード情報などを詐取することを目的としています。
Amazon を装う迷惑メールを受信する原因として下記の5つが挙げられます。
- 個人情報が流出している
- 個人情報の収集を目的としたサービスを利用した
- ランダムに生成されたメールアドレスへの送信でたまたま当たった
- ブログや SNS などでメールアドレスを公開している
- 個人情報の詐取を目的とした偽サイトで収集されている
迷惑メールが届く詳細な原因は、こちらをご参照ください。
Amazon を装う迷惑メールの実例と手口
Amazon を装う迷惑メールの特徴として、「【重要なお知らせ】お客様のお支払い方法が承認されません」、「Amazon プライム会員資格の一時停止」など、緊急性が高くて不安を煽るような内容が多いです。
その目的は受信者を騙してメール内のリンクをクリックさせることです。リンクを開いた受信者は、本物と同じような偽サイトへ誘導されます。
実例 1
実例 2
実例 3
実例 4
メールだけでなく、Amazon を装う SMS も確認されています。
偽サイトではアカウント情報 (ID・パスワード)、クレジットカード情報や口座情報を入力するように促し、入力された情報を盗み取ります。
偽入力画面例 1
偽入力画面例 2
迷惑メールの開封や、本文中のリンクを開くだけでは、金銭や個人情報が盗まれたり、ウイルスなどの不正プログラムに感染したりする可能性は低いです。
偽サイト上でアカウント情報やクレジットカード情報を入力した場合、次の対処方法をご参照ください。
Amazon を装う迷惑メールに騙された時の対処方法
ID やパスワードを入力してしまった場合
Amazon の公式ページや公式アプリから、パスワードなど、ログインに必要なアカウント情報を速やかに変更してください。
クレジットカードの情報を入力してしまった場合
ただちにお使いのクレジットカード会社に連絡し、対処方法を相談してください。
氏名や住所を入力してしまった場合
速やかに各都道府県警察のサイバー犯罪相談窓口にご相談ください。
銀行の口座情報や暗証番号を入力してしまった場合
ただちにお使いの銀行に連絡し、対処方法を相談してください。金銭の被害があった場合は、最寄りの警察署又は各都道府県警察のサイバー犯罪相談窓口にご相談ください。
他の対処方法については、詐欺メールや詐欺サイトの情報に騙されてしまった際の対処方法をご参照ください。
Amazon を装う迷惑メールを見分ける方法
最近の迷惑メールは精巧に作られているため、見分けることは困難です。以下では Amazon 公式サポートページで紹介している見分け方を紹介します。
差出人のメールのアドレス
本物の Amazon からのメールの場合は、メールアドレスに「@amazon.co.jp」が含まれています。また、アドレスの横には Amazon のロゴが記載されています。メールが届いた時はメールアドレスとロゴを併せて確認しましょう。
メール本文の文章
不安をあおるような文章や不自然な日本語で書かれています。怪しいと思うメールは文章の違和感をチェックしてみましょう。
メールに記載されているリンク
正規の Amazon のサイトの URL は、「https://××.amazon.co.jp/」あるいは「amazon.co.jp/」となっています。それ以外の URL は偽サイトである可能性が高いです。
リンクにマウスを合わせる (スマホの場合は、リンクを長押しする) と、画面左下などにリンク先の URL が表示されるため、リンク先をチェックしてみましょう。
最近の Amazon の偽メールは巧妙なため、メールだけで判断するのは非常に難しいです。身に覚えのないメール/ SMS が届いた場合は、Amazon 公式サイトや公式アプリの「メッセージセンター」をご確認ください。
詳細な手順は、次の「心当たりのないメールや SMS に反応しない」をご参照ください。
詐欺の被害に遭わないための対策
心当たりのないメールや SMS に反応しない
心当たりのないメールや SMS が届いた場合は、メールや SMS に反応しないようにしましょう。
- メールや SMS を開かない
- メールや SMS に記載されているリンクを開かない
- メールや SMS へ返信しない
また、Amazon 公式サイトや公式アプリの「メッセージセンター」には、Amazon からのお知らせが集積されています。
身に覚えのないメール/ SMS が届いた場合は、メッセージセンターの履歴を確認してみてください。もし履歴にない場合は、偽のメール/偽の SMS の可能性が高いです。
-
Amazon 公式サイトにログインするか、公式アプリを開きます。
-
アカウントサービスを選択します。
-
-
メッセージセンターの [メッセージ] を選択します。
-
-
[すべてのメッセージ] を選択します。
-
-
メッセージ履歴に送られてきたメール/ SMS の内容が含まれているか確認します。
-
公式サイトや公式アプリから Amazon のページを開く
迷惑メールや迷惑 SMS に記載された URL はフィッシングサイトにつながる恐れがあります。Amazon のページを開く際は、ブックマークに登録済みの URL や、検索から調べた公式サイト、公式アプリを使いましょう。
また、あやしいメールや SMS 受信した場合は、本文中のリンクを開かず、公式サイトや公式アプリから確認してください。
大切な情報を入力する時には一旦立ち止まる
ID やパスワード、クレジットカード情報や口座情報などの大切な情報を入力する時には、一度立ち止まり、本当に大丈夫かと確認してから入力してください。
Amazon のアカウントに「2段階認証」を設定する
Amazon では、通常の ID とパスワードに加えて、電話番号に届いた認証コードを追加で入力するなどの「2段階認証」が設定できます。
ID とパスワードに加えて別の認証を行うため、第三者による不正ログインを防ぐことができます。そのため、2段階認証の設定がおすすめです。
迷惑メールフィルターを設定する
メールアプリや携帯キャリアメールで迷惑メールフィルターの設定を行っておくことで、Amazon を装う迷惑メールの受信を減らすことが可能です。詳細な設定手順については、以下のページをご確認ください。
セキュリティ対策アプリを導入する
セキュリティ対策アプリのウイルスバスターを導入することで、不審なメール/ SMS や個人情報の詐取を目的とする偽サイトをブロックできます。
迷惑メールの被害や個人情報の流出を防ぐために、セキュリティ対策アプリのご利用を推奨します。
不審な SMS の検出例
不審なサイトの検出例
正しいセキュリティ知識と対策で、あなたのデジタルライフに安心と安全を。
トレンドマイクロは、サイバーセキュリティの強化を通じてあなたのデジタルウェルネス向上をサポートし、安全・安心なデジタル体験を提供します。
👉 教えて!トレンドマイクロ 👈