iPhone のセキュリティ強化の設定と日常のセキュリティ対策をご案内します。
セキュリティを強化するための iPhone の設定
iPhone はユーザーのデータやプライバシーを保護するように設計されていますが、以下の設定を行うことでよりセキュリティを強化できます。
- Face ID / Touch ID やパスコードの設定
- 「iPhone を探す」と「盗難デバイスの保護」の有効化
- Safari のプライバシーとセキュリティの設定
- アプリのアクセス権限の管理
- アプリの位置情報の制御
Face ID / Touch ID やパスコードの設定
Face ID / Touch ID やパスコードを設定することで、iPhone を第三者の不正アクセスから保護できます
また、iPhone 内の購入や支払いを承認する際にも、ロックを解除する必要があるため、セキュリティを強化できます。
「iPhone を探す」と「盗難デバイスの保護」の有効化
「iPhone を探す」と「盗難デバイスの保護」は、iPhone が見つからない場合や盗まれたと思われる場合に、iPhone を探し、ほかの人に使われないような設定となります。
これらの設定を有効にすることで、iPhone 本体や個人情報の悪用を防ぎ、紛失・盗難時のセキュリティを高めることができます。
Safari のプライバシーとセキュリティの設定
以下の設定を有効にすることで、Safari で Web サイトを閲覧している際の安全性を強化し、プライバシーを保護できます。
サイト越えトラッキングとは、複数のページに跨ってユーザーの閲覧履歴や購買履歴を追跡することです。
この追跡の情報を利用することで、ユーザーの興味や関心にマッチした広告を表示することができます。
この設定を有効にすることで、ユーザー情報のトラッキングをブロックし、プライバシーを保護できます。
IP アドレスは、インターネットに接続しているスマホやパソコンに割り当てられた住所のようなものです。
IP アドレスはユーザーの位置情報などを特定するために利用されるため、IP アドレスを非公開にすることで、個人情報や行動履歴の追跡が難しくなり、プライバシーが保護されます。
この設定が有効の場合、アクセスしようとしている Web サイトが不審なサイトと疑われる場合に、次のように警告を表示し、アクセスをブロックします。
アプリのアクセス権限の管理
アプリのアクセス権限とは、インストールしたアプリがカメラやマイクなどの機能、もしくは iPhone 内の連絡先や写真などのデータにアクセスする権限のことです。
アクセス権限を管理することによって、必要のない情報をアプリの開発者に渡さず、個人情報流出のリスクを軽減できます。
アプリの位置情報の制御
位置情報とは、GPS や Wi-Fi などでデバイスの位置を示す情報です。地図や天気予報などのアプリは位置情報を利用することで、便利な機能を提供しています。
位置情報を適切に制御しない場合、SNS に投稿した画像や動画に含まれる位置情報から場所が特定されたりするリスクがあります。
個人情報の漏えいを防ぐために、アプリごとに位置情報を個別に許可することを推奨します。
日常のセキュリティ対策
iPhone の設定以外に、日常でできるセキュリティ対策についてもご紹介します。
- OS やアプリを常に最新バージョンにアップデートする
- App Store 以外からアプリをダウンロードしない
- あやしいメールや SMS のリンクを開かない
- フリー Wi-Fi の利用を控える
- パスワードの使いまわしを避ける
- セキュリティ対策アプリを利用する
OS やアプリを常に最新バージョンにアップデートする
iPhone の OS (iOS) やアプリでセキュリティ上の脆弱な部分が悪用されると、ウイルスの感染などで情報漏えいのリスクがあります。
iOS やアプリで脆弱性が発見した場合、開発元で修正や改善のため iOS やアプリのアップデートを行います。
安全性を高めるために、iOS やアプリを常に最新バージョンにアップデートすることが重要です。
App Store 以外からアプリをダウンロードしない
App Store 以外の場所からダウンロードしたアプリは、悪意のあるコードやマルウェアが含まれている可能性があります。
セキュリティを強化するために、アプリのインストールは App Store から行ってください。
あやしいメールや SMS のリンクを開かない
あやしいメールや SMS の ULR をタップすると、不正なアプリの配布先や偽サイトに誘導される可能性があります。
セキュリティを高めるために、不審なメールや SMS に記載されているリンクを開かないようにします。
偽メール例:
偽 SMS 例:
フリー Wi-Fi の利用を控える
カフェやレストランなどで提供されているフリー Wi-Fi は、通信データの暗号化が不十分な場合があり、偽の Wi-Fi スポットが存在する場合もあります。
このようなフリー Wi-Fi に接続すると、個人情報の漏えいや通信の盗み見などのセキュリティリスクがあります。
安全性を向上させるために、自宅のインターネット回線や携帯キャリアのデータ通信のご利用を推奨します。
パスワードの使いまわしを避ける
複数の Web サービスで同じパスワードを使いまわしていると、一つの Web サービスでパスワードが流出した場合、他の Web サービスにも不正にログインされる可能性があります。
不正にログインされると、Web サービスに登録している個人情報やデータが流出したりする危険性があります。
パスワードの使いまわしを避け、推測しにくい強力なパスワードを利用することで、セキュリティを強化できます。
セキュリティ対策アプリを利用する
iPhone はユーザーのデータやプライバシーを守るように設計されていますが、セキュリティに特化した製品ではないため、フィッシング詐欺や偽 SMS などの詐欺を防ぐことが困難です。
スマホにセキュリティ対策アプリのウイルスバスター モバイルを導入することで、危険な Web サイトや不審な SMS をブロックできるため、セキュリティ対策アプリのご利用をおすすめです。
不審なサイトのブロック例:
不審な SMS のブロック例:
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