パスワードマネージャー ダークウェブモニタリングの詳細情報

ダークウェブとは、閲覧に専用ソフトや専用のサービスを要し、匿名性保持や追跡回避、さらにサイト自体の匿名性を実現する技術を使用しているような領域に存在している Web サイトの総称です。一般的な検索サービスやブラウザでは確認することができません。

ダークウェブの特徴でもある匿名性や追跡回避機能は、サイバー犯罪者にとっても好都合であるため、違法な取引や犯罪の温床にもなっています。中には流出したクレジットカード情報やメールアドレス、認証情報（ID、パスワードなど）などが売買されるサイトも存在します。ネット上に情報が流出すると、思いもよらぬ被害が及ぶ可能性もあるのです。

ダークウェブを悪用した典型例である闇市場では、違法な品や情報、Webコンテンツ、マルウェア（ウイルスなどの悪意を持ったソフトウェアの総称）自体やそれらを作成するためのツールキット、サービスとしてのマルウェアなども流通しています。

その中には、フィッシング詐欺やインターネット事業者へのサイバー攻撃などをきっかけに流出したクレジットカード情報や、メールアドレス、住所、電話番号などの個人情報のリスト、認証情報（IDやパスワード）、銀行口座番号などが売買されるWebサイトも存在するのです。

また、流出した情報が企業によるサイバー攻撃被害の公表前に闇市場でやり取りされていた事例も確認されています。

インターネット利用者のパスワードや個人情報が流出した場合、流出した情報を悪用して不正メールから詐欺サイトに誘導されたり、クレジットカードの不正利用や、認証情報を使ってオンラインサービスに不正ログインをされたりする可能性があります。結果、金銭被害や不正ログインによるアカウントの乗っ取り、複数の詐欺に標的にされてしまうなどの危険性があります。

インターネット利用者自身がダークウェブにアクセスしたことがない場合でも、フィッシング詐欺や不正アクセス、インターネット事業者へのサイバー攻撃などをきっかけに、パスワードや個人情報が流出するリスクがあります。これらの情報はサイバー犯罪者によってネット上で売買されたり、公開されたりすることがあります。

インターネット利用者のパスワードや個人情報が流出したことは、必ずしも利用されているアカウントが盗まれたまたは乗っ取られたとは限りません。第三者に推測されやすい単純なパスワードを利用していたなど、他の要因で認証を突破されることもあります。

情報流出が見つかった場合は、速やかにパスワードを変更してください。また、二要素認証など追加の認証が利用できるサービスでは、予め設定しておくことで不正ログインのリスクを下げることができます。

使用しなくなったWebサイトやWebサービスから退会処理を完了した後、アカウントのデータがWebのデータベースに残る可能性があります。ハッキングやサイバー攻撃、情報漏えいが発生した場合、退会したアカウントも流出する恐れがあります。

もし退会したアカウントで使っていた登録情報を他の利用中のWebサイトやWebサービスに登録した場合、上記の情報流出によりアカウントリスト攻撃のリスクもあります。

ダークウェブモニタリングで監視する情報の追加方法を参照してください。

パスワードマネージャーに保存されているパスワードやダークウェブモニタリング機能で監視する情報はハッシュ化された上で暗号化され、厳重なセキュリティ管理の元で監視に利用されています。

監視する情報の削除はいつでもできます。ダークウェブモニタリングで監視する情報の削除と更新の方法を参照してください。

個人情報流出が見つかった時の対処方法を参照してください。

■ 監視方法

パスワードマネージャーのダークウェブモニタリング機能により、Web 検索エンジンにインデックスされるサーフェイスウェブ、オープンな場所では取り扱われない情報を情報交換・売買するアンダーグラウンドマーケット、匿名性保持や追跡回避を実現する技術を使用して構築されているダークウェブ上で個人情報が流出していないかを監視します。

パスワードマネージャーのダークウェブモニタリング機能には、下記 2 つの機能があります。

1. パスワードチェック機能：パスワードマネージャーに保存しているパスワードとダークウェブに流出しているパスワードと一致するか確認する機能。
   詳細については「ダークウェブモニタリングはどのようにパスワードをチェックしますか？」をご確認ください。
   
2. 情報流出の監視機能： ダークウェブモニタリングで監視された情報がダークウェブに流出したことが確認できましたら警告する機能。

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■ 通知方法

お客さまのメールアドレス、クレジットカード番号、銀行口座番号、運転免許証番号、パスポート番号を監視項目として設定し、利用者が登録した監視項目がインターネットへ流出したことを検知すると、以下の2つの方法で監視項目と併せて流出した氏名、住所、電話番号、パスワードなどの情報を利用者に通知します。

1. アプリ上での通知：アプリ画面左上のベルアイコンから警告メッセージを確認することができます。
2. トレンドマイクロアカウントに設定しているメールアドレスに送付します。

 

警告メッセージまたは警告メールを確認した時、個人情報流出が見つかった時の対処方法を参考して対処してください。

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■ 警告メッセージ /メールの例

ダークウェブモニタリングのパスワードチェック機能は、パスワードマネージャーに保存しているパスワードがダークウェブに流出した情報と一致するか確認します。

この確認は、パスワードを新規/編集してパスワードマネージャーに保存する際に、すぐ一回確認します。また、毎日初回アプリを起動し、マスターパスワードでロックを解除した後も、保存されているすべてのパスワードが流出しているか一回確認します。

保存しているパスワードがダークウェブに流出した情報と一致すると確認した場合、「このパスワードは安全ではありません」のメッセージを表示させます。

パスワードの変更方法は、安全ではないパスワードの更新方法を参照してください。

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■ 警告画面の例

メールアドレスやクレジットカード番号など、個人情報の監視はオフにできません。
しかし、個人情報をダークウェブモニタリングに登録していない場合は監視されません。

パスワードマネージャーに保存しているパスワードをチェックしない場合は、以下のように設定画面からオフに設定できます。

「ダークウェブモニタリング」の有効期間が終了した時の対処方法を参照してください。